5.人間は生まれ変わる
私と泉田幸夫さんのお父さんと息子さんが一緒に来てたわけ。
そういうことがありまして・・・、そしてこれをですね・・・、先程皆さんに回した、
そのスプーン。一昨々年ですわね、そいで、スプーンが、頭が、又、赤穂青年会 議所で柄がちぎれてしまった。その時にそこの一番偉いさんが出てきまして、 「実は、私、熊沢蕃山と忠臣蔵の大石内蔵助、二人で岡山の備中松山城を明 け渡しにいったんですよ」というた話を聞いた。びっくりしたわけ。
実は、備中松山城というのは不思議な不思議な縁のあるとこだった。私は岡
山へ行ってすぐに、私の三百八十年前の奥さんに会ったわけです。その三百 八十年前の奥さんが「私の家へ行こう」という。備中松山城のお殿様の末裔だ ったんです。私の三百八十年前の奥さん。ほいで、私の三百八十年前は、備中 松山城の新しいお殿様だった板倉様のお世話によって、池田光政のところへ 私勤務しております。その池田光政の勤務した、そのお世話願った板倉さんの 末裔の人が私の三百八十年前の夫人だったんです。
ところが、その三百八十年前の夫人との出会いもそうだったです。岡山へ行
きまして、講演会。ね。二回目か三回目だったと思います。音楽家ばっかり集 めての講演をしたんです。その時に私が、まあいろんな事、古いことをしゃべっ てたわけ。ところがその講演会、三日目か四日目にその、ある女の人が来まし て、ね、「政木先生の講演を聞いてから三日間一睡もしてないんです。三日間 お食事もしてないんです。なぜ、こんななったか?」と言ってきたわけ。
ほいで、測りますと、三百八十年前夫婦だったことがわかったわけね。ものす
ごく仲が良かった。ほいで、あと文献調べますと、奥さんが亡くなったら遺骨を、 その、自分が持ち歩いたことが残っております。だからものすごく仲が良かった 夫婦なんですね。その奥さんが、三百八十年ぶりに会うたもんですから眠ること も食事することもできなくなったわけ。
その時に、その奥さんの家庭は子供さんが二人あって夫婦仲が良くなかっ
た。もういつ別れようかと思ってた。ところが私が、「三百八十年前ものすごく仲 良かったんですよ。だから夫婦というのは大体一世おきに仲良く、そして残りの 一世はですね、その、修業の一世ですよ。だから、私とあなたと前世ものすごく 仲良かったんだから、ね、今度の二人はお互いに修業の一世であって、あまり 仲良くない夫婦でもそれを自分の精神的な面の修業によって、二人の人間が 良い夫婦になってくようにする。それが人間性の修業をするためにそうなってる んですから、前世仲良かったんだから、今度は修業の一世送りなさい」と言うて 話をした。
それによって納得できて、それから家の中ものすごく明るくなって、今ものすご
く円満になりましてね、家の中がものすごく明るくなったわけですね。それが三 百八十年前の私の奥さんだった。ところが、その三百八十年前の奥さんのお祖 父さんのお祖父さんをですね、私と大石内蔵助でもって元のお殿様を、そのお 城から退いてもらった。その原因は、女の子ばっかりで男の子がないからそうな ったわけですね。ほいで、大石内蔵助とその三百八十年前そのお城へ行った。
ところが、その、ね、元のお殿様は女の子ばっかりだから大石内蔵助がかわ
いそうだというんで、その元のお殿様の奥様の家を、播州赤穂のね、赤穂城の すぐお隣に家を作ったって話をしたんです。そうしたらその泉田幸夫さんの夫人 がですね、その播州赤穂城のすぐ横の、その家へ、私の実家ですと言うんで す。そうして、その・・・、ここへ・・・、私の所へ、岡山へ来られた原因はですね、 その一週間ほど前に私東京で講演があって・・・、ある大きな会社で講演したん です。
その会社で講演したら、その会社へその、泉田幸夫さんの息子さん。私と昭
和三十二年にテレビに出た、その息子さん。そこへ勤務して、今はもう四十五 才位になっております。その頃は小学校一年か二年だったんですけど・・・。そ の子がですね、お父さんに電話して、「今日うちの会社で講演をした政木さんと いうのと、昭和三十二年に一緒に出た政木さんと同じに思うけど、どうや?」て いうて大騒ぎになった。お父さんが、「そら、間違いなく同じ人や!」「いっぺん 行こ!」言うて。
ほいで、息子さんら夫婦と、夫婦と息子さんと、それからその・・・、その会社
の偉いさんと来られたわけ。そういうことでこれがなかった。そうしたらその、元 のお殿様のね、人・・・、その江口という人が、その息子さんに言うてました。 「そうしたら、私の家は元のお殿様の末裔です。名前も同じお殿様ね」ほした ら、息子に「あなたと私とは親戚なんですねーっ」と言うて、お互いにびっくりし たわけね。
ここの家の中ね、どっかの一緒の会社に勤務してる人、一世前調べると何か
縁がある人ばっかりです。全然縁のない人はひとりもいないです。全部縁があ るから又、元のグループになってるわけね。だから、向こうの世界からいわく ね、『夫婦というものは一世おきに仲の良い夫婦になってる。何回でも夫婦にな ってる。それから、その主・従というものも、ほとんど同じように何回も何回も同 じグループでなってる』。
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